ガツガツいくのが苦手そうで、相手の気持ちに配慮しすぎる傾向のありそうなHSP男子。アピールも苦手で、繊細さ故に相手からすると細かすぎると思われることもあるはずだ。
しかし、個人的にはHSP男子は特性を強みに変えることさえできれば、むしろモテると考えている。その理由は、単純に共感能力の高さだ。この一点においてHSPの可能性はすごいと思う。
そろそろHSPの解釈自体を「だから私はこんなに苦しんでたのか」というマイナスへの理解だけではなく、「だから私はこんなにこれが得意なのか」といったプラスのものにしたい。さもないと、以前ブログで触れたようにHSP自体が煙たがられる結果になってしまう可能性だってある。
そういうわけで、今回はHSPのわかりやすい強みを、誰もが自分のこととして捉えやすい恋愛と絡めながら考えていきたい。
さて、男女の愛について考えよう
まず、HSP男子の強みの前に、その前提から考える。男女関係の難しさの一つは、男女の違いを社会学的、生物学的な観点で学ぶ機会が少ないことにあると思う。
企業を見ると、あれだけ顧客のニーズを必死に考え、どの層をターゲットにするかにあらゆる知恵を絞っている。顧客アンケートはもはや当たり前すぎて、ファミレスからスマホアプリまで徹底的にアンケートを求められる。
しかしなぜか恋愛となると、男女の違いを理解して異性が何を求めるのかを学ぶよりも、自分がどうしたらよく見られるかで私たちは頭の中がいっぱいになってしまう。
結果、男らしく強くあろうと激しい筋トレをしたり(女性に不評な場合も多い気が)、とにかく可愛くなろうとネイルにこだわったり(男性に不評な場合も多い気が)するような、なんか外してることが観察される。いや、もちろんそれが相手にとって価値があることならやったら良いのだが。
先日、20歳前後の女の子2人から、パートナーと長く良い関係を保つ秘訣はなんですかと聞かれたので、まずは男女の違いを理解することだと答えた。すると、確かにそうだと納得はされるものの、あまり考えたことがない観点だというリアクションをされた。言い過ぎと思われるかも知れないが、私は男女の違いは日本人とアメリカ人の違いより大きいと思うのだ。
そして、その大きな違いの中の1つは共感に対する感覚だ。
カウンセリングから見える男女の違い
長く若い男女の相談を受け続けてきて感じるのは、女性からの相談は共感的に話を聞いているだけで全て解決してしまうケースも多いということだ。いや、解決してしまうというのには語弊がある。共感的に聞いてもらうこと自体が目的で、解決は目的じゃないという方が近いかもしれない。
相談後に「こんなに話を聞いてもらって」「聞いてもらっちゃった」など、とてもスッキリした表情と共に出てくる言葉が、聞いてくれたことに価値があると言わんばかりの内容だったりする。
アドバイスを本当に求められていない場合も多々あるため、話の最初に「もし何か意見が欲しければ言ってね。基本的には話をじっくり聞きたいから。」という内容のことを伝えてしまうこともある。
一方、男性は聞いてもらうことよりも建設的な意見やアイデアが欲しいとか、知識を教えて欲しいとかそういうニュアンスで相談を考えていることが多いため、聞いてもらってありがたいという思いがなくはないが、相談後は「良いアドバイスをもらえた」「視野が広がった」「とても参考になった」などの言葉が出てきやすい。
傾向としては、問題の解決や論理的な議論、知的好奇心などに価値を置いているコミュニケーションだ。共感に価値を置いてないわけではないが、男性同士の話が論理よりも共感に強く偏るケースは少ないと思う。
HSPの男性が輝くとき
この違いを、言われればなんとなくそうだと思える人は多いだろうが、実践するのは簡単じゃない。見てきた経験からも、しっかりと話を聞いて共感して欲しい女性の話にうまく対応できない男性は多い。残念ながら共感ベースのOSがインストールされていないのだ。
しかし、わかりやすい例外がいる。そう、HSPの男性だ。元々人の感情をキャッチして共感する能力がとても強いHSPの男性は、普通の男性よりも圧倒的に共感的なコミュニケーションを習得するのが得意だ。それができるようになれば、多くの女性にとって、コミュニケーションに喜びを感じる男性になるはずだ。
そして、「モテる」という一側面に共感能力のメリットを限定するのはもったいない。パートナーと長く良好な関係を築いていくには上質なコミュニケーションが不可欠だ。
夫婦関係に関するコンサルをやっている友人によると、ビジネスとしても、円満な夫婦関係や家族としての幸せに比較的強いニーズを女性が持っているのに対して、男性にそのニーズはあまりないらしい。逆に男性に強いニーズがあるのが「モテる」ということだそうだ。
単純な解釈だと、カップルとしてのコミュニケーションは女性の方が困っているということだろうか。まぁなんにせよ、コミュニケーションが円滑になれば幸せを感じる人は増える。
共感的なコミュニケーションはたった一側面に過ぎないが、これからHSPの強みに少しずつスポットライトが浴びていく未来を描いていきたい。
どういうパートナーが合うのか、自分の性格を分析してみるのも面白いです。
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