HSPと非HSPの違いを理解するために一番大切なこと

地味ながらも最終的な答え

今回の結論は「人の感覚(感性)を聞く癖をつける」です。その癖がつきさえすれば、時間が経てば経つほどに、HSPであるとはどういう感覚なのか、非HSPであるとはどういう感覚なのかを専門的・体系的に学ぶよりもよほど自分のものにできます。一言で言うとそれだけなのですが、これが本当に難しい。その理由は恐らく日常でそこまで考えていないからです。

一人一人の感覚がどれだけ違うか考えたことはありますか?例えば「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」のように、ネーミングされている感覚に対しては、自分がそうでなくてもイメージしやすいと思います。しかし、ネーミングされていなくとも、人との感覚が違うことは無限に存在します。

仕事の中での具体例

私がHSPに対してきた経験から例をあげて説明します。

例えば仕事の中で営業を経験された方は多くいらっしゃると思います。営業と一言で言っても様々ですが、要は契約なり物を売るなどして、実績を上げなければならない役割です。

こういう場合、HSPの特徴である「深い処理」の観点から、何のために実績を上げる必要があるのかが自分の中でスッキリしていない場合、あまり力が出ないことがあります。この商品は本当に必要なのだろうか、この数的目標を目指すことが本当に正しいのだろうかなどといった考えが頭から離れず整理されない場合はうまくいかない。

また、HSPの特徴である「高い共感能力」が働き、この商品や契約が本当に相手のためになるのだろうか、実は必要ないのではないか、などと感じてしまうと、売上を上げることに前向きではなくなってしまうのです。当然のことながら無理矢理な営業の仕方はHSPにとって強烈な心の負担になるので出来ません。

しかし、営業がとても強い人はそんなに複雑に考えない人が多い。そもそも数的目標を達成することや競争自体が好きな傾向があり、深い営業の意味を考える必要がないし、相手が買ったり契約をするということは相手が納得しているのだから、相手のためになっているのか深くは気にはしません。そういう人が多い印象です。

HSPの人たちにこの営業が強い人の傾向の話をするとあまりにも驚いてしまいます。「え?意味は考えないの?」「え?相手が喜んでいないの感じたりしないの?」「数字を追いかけるのが楽しいなんて本当?」など、そんな世界があるのかと言わんばかりの返答が返ってくることでしょう。

自分となんか違うなーと思う人に、どういう感覚を持っているのか、あるいは、自分はこう感じるけどこういう風に思うことはないのか、などと尋ねていく癖をつけると、HSPであることはどういうことなのか具体的に景色が見え始めます。

人間関係での具体例

先日、HSPである男性が奥さんとの関係について話してくれました。その男性はHSPなので、奥さんが少しイライラしているだけでそれがすぐに伝わってしまい、同じ部屋から出ていきたくなってしまいます。ただし、奥さんは非HSPですから、そこまでの感性はありません。

奥さんのご機嫌が良くない状態が続いたある日、男性はついに奥さんに切り出します。そんなにイライラするのは勘弁してくれないか、と。すると奥さんはとても驚きます。なぜなら、奥さんはイライラしていたとはいえ、それを旦那さんにぶつけてはいけないと思い、言葉や行動としては旦那さんにきついことをしていないつもりだったからです。

そこで、じっくりとお互いの感覚を擦り合わせて誤解が解けていったという話でした。「周りの人が少しでもイライラしているとすぐに感じ取ってしまう」という男性の中の当然と「言葉に出さなければそこまでイライラが伝わらない」と思っていた奥さんの当然が違うということが認識されて、その後の夫婦関係が改善されたという内容でした。

おわりに

大切なのは、ここまで感覚が違うという事実を理解できたことです。何となく自分は違う、自分は周りよりダメだ、で終わらずに、信頼関係がある人とからでも感覚の擦り合わせをすることをオススメします。きっと発見が無限に見つかるはずです。

特に、同じHSPの人、非HSPの人、論理的思考力のある人などとそれぞれ感性について深く話し合えるとあっという間に視野が深まります。そうすると、HSPであることを客観的に認識でき、HSPであることを肯定的に捉える土台ができると言えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

IQ155オーバーだが、自信があるのはEQ(心の知能指数)の方で、繊細な感受性の持ち主。 大学時代に週末はあらゆる大学生と人生を語り合うことに費やした結果、人を見下していた尖り切った人生から、人の感情を共感し理解する相談役の人生へとコペルニクス的転回を果たす。 これからの時代は感情の時代になると確信しており、感情のあり方が幸せに直結するとの考えから、複雑な感情の流れを論理的に整理することに挑戦している。 モットーは Make the invisible visible