鬱で失踪寸前になった経験から得られたもの

私はもともと、自他共に鬱にならないと認めるような人間だったのですが、一度鬱がひどくなり失踪寸前までいったことがあります。当時は辛すぎて、生きていること自体が必死でしたが、あの経験は私にとって本当に大きな教訓になりました。

今は元気ですのでご安心ください

そこで、今回はどうすれば自殺や失踪を回避できるか。また、上手く助けてもらう方法に関して考察します。

最大の教訓 SOSはほぼ伝わらない

私の場合はSOS自体がほとんど響きませんでした。仕事の上司に話しても、要約すると、それは大変だけど、頑張るしかないよ。以下自分の経験談…というのがよくあるパターンでした。私も乗り越えた道だよと、実際は全然事情が違っても自分の話でまとめられて終わり。それで、あと数ヶ月あるいは半年待てば状況は変わるとまで言われることが多かったです。

まず、苦しみを共感して欲しかったけれども基本的にあまり共感されない。そして、解決策は根性論。

こうしてこの国でも毎日100人近くの人が自殺していくのか…と思いました。少しでもそれがなくなるように、その辺りの構造を整理します。

溜め込みやすい人たち

そもそも、すぐにSOSや不満を表現できるような人は、深刻な問題になりにくい。末っ子に多い傾向ですが、うまく甘えられる分、不平不満もすぐに表現できる。色々な壁にぶつかってもその度に発散できるのであれば、乗り越えやすいでしょう。こう言った人はあまりこの記事と無縁でしょう。

ただ、国民性としてもそうですが、不満やわがままを言わずに溜め込む人も多い。特に長男長女として育った人や、北国の人、厳しいご両親のもとに育つと、そうなりやすいと思います。

溜め込みやすい人にとって、SOSはなんとか自分の気持ちを振り絞った表現。本当はそういうことをすると、周りに迷惑がかかるとか心配させてしまうとか、そういうブレーキを乗り越えた先の渾身の一手であり、もうどうにもならないから助けてという切なる願いなのです。

恐らくその中でも、鬱になり失踪あるいは自殺を考えるほどに苦しむ人は、内向的で物事を深く考える傾向が強い。気にせず生きるという選択が出来ないわけですから。また、真面目で責任感が強い。ようやく口にすることができたSOS。自分一人で乗り越えなければと思ってきた人にとって、SOSは本当に最終手段です。

それに対する返答があと半年頑張れ。もう1週間はおろか、1日1日死にそうになりながら生きているからあなたにSOSを出しているのに…。それなのに答えが、半年頑張れ。そんなにもつのなら、SOSなんてハードルが高いことをしていないのに。この返答に絶望してどれだけの人が人生を諦めてしまうのか…自分がこの種の対応を受けてようやく実感として理解しました。

学校のいじめ、職場での人間関係…案外人を殺しているのはいじめる側だけではなく、SOSを受け取る側もなのだと思います。もちろんそういう人たちを責めても意味がありませんし、彼らには悪気はありません。

SOSの発信の仕方

ですから、悩める側が考えるべき内容はSOSの発信の仕方です。私のSOS発信の失敗を基に考えてみましょう。私の失敗は主に2つでした。

1つ目は、仕事を頑張り続けたことです。私はSOSを上司や専門家に伝えるためにかなり準備をしました。必要であればLINEでのやり取りや状況を示す画像も集めて、客観的に理解できる資料としてまとめることが必要だと思ったのです。ですが、今ひとつ響かなかった。かなり後になって上司に言われたのは、仕事休んだりしてないから、そんなに大変だと思わなかった…と。

これは大きな誤算でした。仕事にまで迷惑をかけられないと思って、毎日ストレスで胃が痛くて全然集中できてない状態ながらも仕事には行っていたからです。完全に裏目に出ました。

このことから言えるのは、こちらの状況説明よりも、行動として学校や仕事に行かない。病院の診断を受ける。などの方が圧倒的に説得力があります。そうやって、行動として明らかに何かおかしいと思われてからSOSを説明する方が真剣に話を聞いてくれます。わかりやすくないとダメなんですよね…。

そしてもう一点、私の重要な失敗は、上司や専門家にのみ相談してしまったこと。これは以下の記事に詳しいですが、共感を求める場合、今まで失敗を確実に乗り越えてここまできた人に相談するのは逆効果の場合が多いです。

なぜ、わかってもらえないのか

2019年8月10日

同い年の友人や、信頼関係のある後輩に話せたあたりから、私はかなり気持ちが楽になってきました。たった一人でも、気持ちを理解してくれる人を見つけることは大切ですね。

もし、あなたがSOSを発信する必要があるならば、誰の目にもわかりやすく伝わるよう行動し、ぜひ相談する相手をじっくり選んでいただければと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

IQ155オーバーだが、自信があるのはEQ(心の知能指数)の方で、繊細な感受性の持ち主。 大学時代に週末はあらゆる大学生と人生を語り合うことに費やした結果、人を見下していた尖り切った人生から、人の感情を共感し理解する相談役の人生へとコペルニクス的転回を果たす。 これからの時代は感情の時代になると確信しており、感情のあり方が幸せに直結するとの考えから、複雑な感情の流れを論理的に整理することに挑戦している。 モットーは Make the invisible visible