話を聞くことが好きになると、人生が完全に変わる

話す側?聞く側?

人間同士がコミュニケーションを取る時、話す側と聞く側に分かれますが、みなさんはどちらの方が好きですか?また、どちらの側にまわることが多いですか?

おそらく、話すのが好きでずっと話していられるという人は多いでしょうが、話をじっと聞いているのが有意義だと感じられる人は少ないでしょう。有名人の講話や、自分が学びたい分野の先生から話を聞くというような、自分にとってのメリットが明白ならば話は別ですが、一般人の話を聞きたいとはなかなか思えないのではないでしょうか。

夜の街に行けば、自分のとりとめのない話をお金を払うことで聞いてくれる店は多いでしょうが、他人のなんでもない話をお金を払って聞くというサービスは聞いたことがありません。

経済学のように需要と供給で考えれば、人間のコミュニケーションは話す側と聞く側の双方が必要にも関わらず、話したい人の供給が圧倒的に多く、聞きたい人の需要がとても少ないとてもアンバランスな関係にあると私は考えています。

聞く側にまわるメリット

逆に言えば、もしあなたが聞き上手になれば、あなたを必要とする人は確実に増えます。その中には、ただ話し相手として構って欲しいような人だけではなく、あなたの話を聞く力に心を開き、信頼してくれる人も現れるでしょう。

子供のつたない話をじっと聞き続けられる親がいれば、子供は伸び伸びと育つでしょうし、異性の話をじっと聞いて反応を返せるようであれば、その人はモテるでしょう。話をよく聞ける人が、周りの人に良い影響を与えるのはよく考えれば当然のことです。上述したように、大勢の話したい人が少数の話をじっくり聞いてくれる人を探しているとしたらなおさらです。

ただし、もし話を聞くことが上手になったとしても、話を聞くことを好きになれなければ、ただの犠牲で終わってしまいます。控えめな性格で、会話ではいつも聞き役にまわってしまうけど、そもそもそんなに話を聞くのが好きじゃないという方も多くいらっしゃるはずです。

以上のことから、今回は単に傾聴のスキルという話ではなくて、話を聞く喜びや感動に関して考えていきます。私自身、元々はすぐに結論を求め、話をじっと聞くことが嫌いで嫌いで仕方がなかったのですが、数々のカウンセリング経験を通して話を聞く味わいを覚え、いまは見知らぬ人であったとしても話を聞くことをとても面白く感じています。

相手の感性にのめり込む

話を聞くことが好きになる一番の方法は、相手の感性にのめり込むことだと思います。自分の感性と全く違う人の感性に気づくことができれば、それが少しずつ面白くなってきます。

例えば、話している相手が釣りの話をしてきたにも関わらず、あなたは釣りの経験もないどころか、興味関心もないとします。ここで、「興味ない」「嫌い」などの判断をすぐに下してしまえば、そこで試合終了です。その時間はあなたにとって退屈で苦痛なものになることでしょう。そうやって嫌々ながら話を聞きつつその場に合わせる癖のある人は、もう少し自分のフィルターを外して柔軟に対応した方がいいかもしれません。

そこで、「釣りに興味ない、好きではない」という自分のフィルターを一旦置いておけるかどうかです。兎にも角にも、良いor悪い、好きor嫌いで光の速さで判断を下すのが日本人の悪い癖で、フィルターを下ろすのが本当に早い。

自分のフィルターは、自分の価値観や人生経験に依存しますので、すぐにフィルターを下ろしてしまう限り、「自分の今までの価値観や人生経験にない素晴らしいものや人」に出会える可能性は限りなく低く、自分と同じような価値観を持っている人しか理解できなくなります。それではもったいないです。

そこで、自分の釣りに対する感覚は一旦置いておいて、例えばこう尋ねてみます。「釣りのどんなところが楽しいですか?」と。そうすると、当然ながら自分の感性にはない答えが相手から返ってきて、それに納得できるかどうかはおいておいてなるほどなぁとなるわけです。

面白いのは、釣りが好きな人に同じ質問をしても、返ってくる答えは全く違うことで、単純に海を見ながらぼーっとしているのが好きな人もいれば、天候や季節、自然環境の変化から魚との駆け引きを楽しむスポーツ的な感覚を楽しんでいる人、そもそも魚が好きで色々な種類の魚を釣りたい人…など、様々な人がいると予想されます。

もし返ってきた答えが、自分の中にはないけど面白い内容だと思えればそれで良いですし、自分にはあまり納得できない答えだったとしても、悪いとかダメだとか判断するのではなく、そんな人もいるんだなぁと思えることで今後の人間理解の引き出しになっていきます。

こういった、自分にない人の感性を問う(そしてすぐに善悪の判断をしない)経験を積み重ねていくと、やがて自分の知らない人の感性に純粋に驚き感動できるようになってきます。「人はそれぞれ違う」というごくごく当たり前の真実に直面し、それが興味深く感じられるようになるはずです。そうなってきた頃には、人の話を聞くことが少しずつ面白く感じられるようになっているはずです。

話を聞くことが好きになると、人生が完全に変わる②

2019年8月22日

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ABOUTこの記事をかいた人

IQ155オーバーだが、自信があるのはEQ(心の知能指数)の方で、繊細な感受性の持ち主。 大学時代に週末はあらゆる大学生と人生を語り合うことに費やした結果、人を見下していた尖り切った人生から、人の感情を共感し理解する相談役の人生へとコペルニクス的転回を果たす。 これからの時代は感情の時代になると確信しており、感情のあり方が幸せに直結するとの考えから、複雑な感情の流れを論理的に整理することに挑戦している。 モットーは Make the invisible visible