個人の幸せが透けて、幸せを自分で選択する時代に

このブログで数回にわたって、これからは感情の時代になると主張してきましたが、今まではどちらかというと、そのネガティブな部分に焦点が当たりがちでした。

AIの次は感情の時代

2019年8月15日

AIの次は感情の時代②

2019年8月16日

今回は、そのポジティブな部分に焦点を当てます。例によってがっつり未来予測します。結論としては、感情がオープンになっていくと、世界中の人が幸せか不幸なのかが透け始め、これからの若者は、誰が幸せなのかを見て自分の将来を選択し始めるという内容です。時代の変化を踏まえつつその辺りを説明したいと思います。

ネットが普及する前ってどんな時代?

時計の針を22年戻した1997年は、インターネットを使っている人間が先進国で10%に過ぎませんでした。さて想像してみてください。情報は今に比べるととても限定的で、SNSもないため、個人の意見や情報発信が今からするとほとんどないとも言える時代です。

そういう時代に周りの人がどう生きているのか知ることはできるでしょうか?せいぜい親族や仲の良い友人が限界なのではないかと思います。両親はよく喧嘩してるよなーとか、友人の家は裕福そうだとか人の人生を覗ける範囲は、そのくらいなのではないでしょうか。少なくとも今よりは相当狭いはずです。

そして、当時は情報を入手する手段としても、娯楽としても、毎日テレビを見るのが当たり前でしょうから、テレビに毎日映る芸能人やスポーツ選手がとても華々しく映ることでしょう。しかも今の時代と違って、負の側面は隠すことができ、表にあまり出てこない時代です。

恐らくこういう生活環境に生きている場合、身近によほど幸せそうにしているモデルとなる人がいない限りは、テレビに映る煌びやかな世界が理想的に感じるのではないでしょうか。有名になる。地位を手に入れる。お金を手に入れる。その辺りが幸せと密接に関係がありそうだ。自分の身の回りとテレビを中心として見るのであれば自然にそう思うはずです。

ネットが普及した後の変化

ところが、今の時代は若者にとってテレビよりもむしろネットの情報に触れています。否が応でもSNSなどを通してあらゆる人の生き方が自分に一分一秒止まることなく、激しい川の流れのように押し寄せてくる上に、SNSの発信の多くは自分の変わらない一般人。有名人でもなんでもない。

そうなると不思議な現象が起きる。一般人の生活がどんどん透けて見えるようになります。今まで伏せられていた部分がもう大分明らかになり始めています。比較の対象が自分の身近、あるいはテレビの華やかな世界だけだったところから世界中に変化しています。

家庭の例

具体的に考えてみます。自分たちの夫婦仲があまり良くないとしましょう。昔であれば、周りの夫婦はどうなのか…なんとなくどこも苦労している噂が伝わってくるし、芸能人の離婚のニュースなども伝わってくる。どこも苦労しているようだから、夫婦なんてそんなものだと思いやすい。噂なんて良い噂よりも悪い噂が広まりやすいですし、妬みなどもあるのでうちの夫婦仲は素晴らしいなんて情報は発信しづらかった。結果、大変だけど、そんなもんだし我慢…となりやすいはずです。

それが現代だと、少ないかもしれないがとっても幸せそうな夫婦が積極的に情報発信しているのを否が応でも目にしてします。愛妻家を主張する人もいるし、夫婦関係にとても満足している人の様子が詳しくわかる。なんかうちと違って幸せそうだ…と透けてしまっています。

仕事の例

仕事でもそうです。昔であれば、若い頃は誰もが苦労して理不尽なことを限りなく通過してこそ人は成長すると信じてきた。終身雇用前提の社会では、そもそも自分の会社以外の会社の事情に深く触れる機会は少ないし、家庭と同じでポジティブな情報は発信しにくくて広まりにくい。そもそも、ネットが整備されていない世界では、交友関係も狭くなりやすいので情報も入りにくい。転職サイトで口コミを見るなんてシステムがない。結果、実際仕事で大変な思いをしながらも、皆そんなものだと思って働いておられたのではないかと推測します。そういう環境であれば、苦労は前提である以上、稼げるかどうかが価値判断の軸になりやすいはず。そういう意味で、出世など競争意識の強い社会になりやすそうです。

しかし、今の時代は若い頃から自分のやりたいように楽しんで仕事をしている人がやたら目についてしまう。お金を稼いでいる人が必ずしも幸せそうなに見えない人がいるという情報、お金をたくさん稼いでいなくてもなんだか幸せそうに働いている人がいるという情報も入り、それを見る人の価値観によるとは言え、幸せに見える働き方を若者が選べるようになってきました。働くということがどういうことか、ガラスケースの中のように透け始めています。

透けていく幸せという感情

結婚だろうが仕事だろうが、あらゆる生活のシーンで幸せが透けてきた結果、誰が幸せなのか人々は理解し始めますが、恐らく年齢が高くなればなるほど生き方を今更変えるのは難しいでしょう。そうなると、柔軟で選択の幅が広いのは若者です。幸せな感情が透けている人の生き方に、夜の光に群がる虫のごとくに集まってくると思われます。

もちろんSNS等で投稿する様子が、自分が幸せに見られるために取り繕っているものであるという例も多いと思います。ただ、その辺りも踏まえた上で、本当に幸せそうにしている人は透けて見えると思いますし、特に若者はその辺りを見抜く力もすでに兼ね備えているように感じます。どこどこに行ったとか、何を食べたとか、誰と遊んだという情報は発信できても、それが幸せそうなのかというのは取り繕うことが出来ないし、本当にそうなら滲み出るものがあるからです。

いい大学を出ていい就職をすれば幸せになれるらしい。結婚すれば幸せになれるらしい。今までなんとなく信じられていたものが、本当かどうなのか全て透けてしまっている。何を選択してどうなると幸せなのか、若者にとってその本質的な意味合いを考えざるを得ない時代になりました。

より感情がオープンな時代になった結果、誰もがより良い選択ができる時代にますますなっていくならば、なんとも面白い未来が待っていると思わずにはいられません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

IQ155オーバーだが、自信があるのはEQ(心の知能指数)の方で、繊細な感受性の持ち主。 大学時代に週末はあらゆる大学生と人生を語り合うことに費やした結果、人を見下していた尖り切った人生から、人の感情を共感し理解する相談役の人生へとコペルニクス的転回を果たす。 これからの時代は感情の時代になると確信しており、感情のあり方が幸せに直結するとの考えから、複雑な感情の流れを論理的に整理することに挑戦している。 モットーは Make the invisible visible