これからの時代、感情のPDCAサイクルが必要になる

PDCAという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを回すことで、業務の効率化を図るというビジネスの文脈で使われるこの言葉ですが、現代においては個々人の感情におけるPDCAが重要になると私は考えています。

というわけで、今回は
・そもそも感情のPDCAって何?
・感情のPDCAをしない現状だとどういうことになってるの?
・感情のPDCAをやるメリットって何?
この辺りについて考えていきます。

そもそも感情のPDCAって何?

感情のPDCAはビジネスの文脈をそのまま感情に置き換えただけで、Plan(どういう感情でいたいのかをイメージし計画)→Do(生活の中で実行)→Check(評価)→Action(改善)を一定の期間内で回していきます。

そもそも、感情に対してPlanのプロセスを踏むことがそもそも少ないとは思うのですが、それは恐らく我々が日常の中でじっくり自分の感情にフォーカスすることが少ないからだと思われます。

自分のネガティブな感情をもう少し変えられたらと思うことや、いつもハマってしまう偏った気持ちの癖を感じることはないでしょうか?また、こういうポジティブな感情を持てたらと考えたことはありませんか?

例えば私であれば、元々とても怒りっぽく、何か気に入らないことがあるとイライラしてすぐに人を批判するようなところが若い頃は顕著でした。しかし、人のせいにすると、後々バツが悪くなって本当はそれじゃよくないと自分の中でスッキリしない思いが残っていました。

こういった自分の感情の動きに注目するという取り組みが、マインドフルネスなどで近年良く取り上げられるようになってきました。1日にわずか5分であったとしても毎日瞑想し自分の感情にフォーカスすれば、時に自分の心の声が聞こえてきます。

ものすごく穏やかで幸せを再確認するような時もあれば、自分でも気づかないうちに心身共に疲れ果てていた自分にやっと気づくような時もあるでしょう。

別に瞑想でなくても構いません。出来事ではなく思いっきり自分の感情の変化にフォーカスした日記を書いてもいいですし(私も気持ちが良くも悪くも大きく動いた時はとりあえず自分の思いを書き殴ります)、信頼関係の深い友人と知識や分析的な話ではなく、感じたことをとにかく語り合うような機会を設けても良いと思います。

そうやって、まずは自分の感情の動きを把握するところからPDCAは始まります。自分の感情の流れが良く見えるようになってきたら、自分の美意識に従って、改善を繰り返していく、これが感情のPDCAになります。

感情のPDCAをしてない現状は、どういうことになってるの?

恐らく現実的には、現代人は忙しく、自分の感情のことについて時間を費やしている人はあまりいないのではないかと思います。そもそも、特に組織的に仕事をやっていく場合などは、自分の感情、特に負の感情を抑圧してその環境に適応しなければならないことがあまりにも多くあります。

そして一度自分の感情を抑圧する癖がついてくると、不思議なことに自分の感情にとても鈍くなってきます。注意深く自分を観察しないと自分の感情の流れが見えなくなってくるのです。これは残念ながら家庭環境によっては小さい子供の頃からそうなっている場合もあります。

それでは、感情に鈍くなるとどうなっていくでしょうか。仕事を例にして考えてみます。

やるべきことが多く、忙しい仕事に追われて行うだけになってしまい、PDCAが曖昧になっていくと、仕事の目的が曖昧になり、効率も落ちていきます。もちろん仕事の成長スピードも上がりにくくなります。とにかくこなしているだけという状況を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。

それと同じように、日々のやるべきことに追われ、自分の感情を曖昧にしていると人生の目的が曖昧になり、人間性という意味での成長が鈍くなっていくのではないかと思います。

人は仕事をしていれば、1年前にはできなかったことができるようになり、技術面において挑戦すればするほどに成長すると思います。恐らく多くの人が、技術面で1年前や3年前に比べて何が変わったかと言われれば答えられるのではないかと思います。

では、同じく1年前や3年前と比べて人間性という意味で、言い換えれば感情面でどう成長しましたかと問われたら答えられるでしょうか。

はっきりと答えられるのであれば、それはあなたの家族や仕事仲間、友人たちにとってもとても幸せなことだなと思いますが、そういう人ばかりではないのではないでしょうか。

感情のPDCAをやるメリットって何?

ここまで書いてきたら改めてメリットに触れる必要がないかもしれませんが、自分の感情にフォーカスした分だけ、自分の人間性における理想や課題がはっきりし、結果として人としての成長が望めます。

なんとも面白いのは、自分の感情を抑圧した状態だと、善悪の基準が「一般常識」や「周りの目や期待」になりやすいのですが、自分の感情にフォーカスしていくと自分の心の声が少しずつ聞こえてくるようになります。

本当は自分はどうありたいのか、どういう状態は良くないと感じるのか、周りの人の物差しではなく、自分の美意識を感じられるようになります。そして自分の美意識に則って生活していくと、さらにその美意識が磨かれていくのがなんとも味わい深いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

IQ155オーバーだが、自信があるのはEQ(心の知能指数)の方で、繊細な感受性の持ち主。 大学時代に週末はあらゆる大学生と人生を語り合うことに費やした結果、人を見下していた尖り切った人生から、人の感情を共感し理解する相談役の人生へとコペルニクス的転回を果たす。 これからの時代は感情の時代になると確信しており、感情のあり方が幸せに直結するとの考えから、複雑な感情の流れを論理的に整理することに挑戦している。 モットーは Make the invisible visible